「部下の代わりに自分が残業」上司を労わる"ボスの日"に管理職の本音を発信

労働時間の削減やノー残業デーなど、職場での働き方改革が進む昨今。子育て中の社員をはじめとして、多様化する部下のマネジメントに悩む管理職の声が聞かれることは多い。

そんな状況を背景に、「イクボス」(部下のワークライフバランスを考える上司)を支援しているNPO法人ファザーリング・ジャパンはこのほど、部下が上司を労わり感謝する「ボスの日」(10月16日)の推進キャンペーンを実施する。中間管理職を対象にした「管理職の本音調査」の結果も発表し、職場の風土改善を目指すという。

NPO法人ファザーリング・ジャパンが「ボスの日」キャンペーンを実施

業務量が減らない中での働き方改革に悩み

「ボスの日」(10月16日)とは、上司と部下が円滑な関係を築けるよう、部下がボスを労わり、感謝する日。1958年にアメリカでスタートしたもので、同国では10月16日、部下が上司をランチに招待したり、プレゼントを贈ったりする文化が慣習化しているそうだ。

この日を推進しようと考えた背景には、同法人が実施する管理職向けの研修で、働き方改革に関する悩みが多く寄せられたことがある。

「業務量が減らない中で、労働時間の削減や休暇取得の推進にどう取り組めば良いのか分からない。部下には生産性を上げるような働き方をしてもらいたいが、なかなか上がってこない。早く帰ってしまう部下を送り出し、自分が残業している。ここ1年ほど、企業さんと接していると聞かれる声です」(ファザーリング・ジャパン 安藤哲也 代表理事)。

安藤 代表理事が、中間管理職が抱える働き方改革の悩みについて解説

キャンペーンに伴って、同法人では従業員50人以上の企業に勤める課長と部長を対象に、「管理職の本音(ボスジレンマ)調査」を実施。働き方改革に関する部下のマネジメントについての悩みや、会社に求めるサポートなどの質問に1,044名が回答していて、ボスの日に結果が公表されるという。

「権利主張のみをする部下が増えてしまった、自身のワークライフバランスが後回しになっているなど、管理職から寄せられた課題を解決していく、考える日にしたいと思います」(安藤 代表理事)。上司と部下の相互理解や、管理職への会社からの支援も提言していきたいとしている。

フォーラム開催やSNSでの発信も

同キャンペーンでは10月16~22日を「ボスウィーク」として、さまざまな取り組みを実施予定。管理職が働き方改革で抱えるジレンマをテーマにしたフォーラムを開催したり(文京区シビックセンタースカイホールにて18時半開始)、Facebookページで「ボスからもらった忘れられない一言」や「賛同企業の取り組み」を紹介したりする。

既に賛同を得ている企業「小倉クリエーション」では、北九州市の伝統工芸「小倉織」の商品を、上司へのプレゼントとして提案。「スターフライヤー」は9月から、上司や先輩に感謝を伝える機会を創出するため、期間限定商品の機内販売を実施する。

小倉織を上司へのプレゼントとして提案

「働きやすさだけでなく、働きがいも大事。職場の人間関係が良好な方が、働く意欲も高くなる。ボスの日を盛り上げることで、上司と部下が良好な関係を築き、お互いをリスペクトしあうような職場風土づくりや、本当の意味での働き方改革につなげていきたい」(安藤 代表理事)。

会社が求めること、部下が求めること、双方の板ばさみになりやすい中間管理職。管理職の本音調査で寄せられた意見は、業務量の多さと、その改善を求めるものが特に多かったという。働き方改革において、上司と部下の相互理解はさることながら、会社側に、管理職の抱える課題を理解することが今、求められている。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

関連記事

この記事が気に入ったら
いいね!をしよう

ニュース総合トップに戻る

あなたにオススメ

Recommended by

カテゴリーはこちら

マイナビグループの求人サイト

マイナビニュースのカードローン比較サイト

マイナビニュースからのお知らせ